アルミホイルをケチる女
ラップはバンバン使うけれども、アルミホイルはもったいない気がしてケチってしまう癖がある。
値段の問題ではない。かといって素材の問題でもない。理由は不明だ。
貝の砂抜きで、アルミホイルに小さく穴を開けたものをかぶせて暗くして冷蔵庫に数時間放置、という方法がありまして。かぶせるだけのためにアルミホイルを使うなんて、とケチ発動。
若者風に言うのであれば「広告に穴開けてかぶせればイケるんじゃね?暗くなるし」と心の声。
きっと貝にはアルミと広告の区別はつかないだろう、と広告案を採用することに。
夕方、ぼんやりしていると、子供が「今日はだいぶお疲れ?大丈夫?」と珍しく気遣ってくれた。
何年も前から毎日疲れていますけどね。と大人の対応。
すると彼は言った。
「ついに広告が冷蔵庫で冷やされているから、かなりお疲れなのかと思って」と。
砂抜きは問題なかった。
広告、イケる、デキる、砂もでる。