天ぷら、敗北

 

数日前に天ぷらが食べたいとリクエストがあった。気が向いた今日、そのリクエストにおこたえすることに。

 

男子たちのお腹を満たすためには、なかなかの量を揚げるため、小1時間は揚げ続けることになる。頑張った。

 

食べ始めて少したった頃、1人がつぶやいた。

 

「米が進まねぇ」と。

 

さらに衝撃発言は続き、

 

「肉はないの?」と肉をご所望。

 

天ぷらに肉?ですか?
天ぷらに全力を注いだこの私に肉を焼けと?

 

もう1人も申し訳なさそうに「出来ればあると嬉しいです」とおっしゃる。

 

そして肉を焼いた。
塩、胡椒、スパイス調味料を少々かけて焼く。
所用時間2、3分。

 

彼らは遠慮なく言った。
「結局、こういうのが1番美味いんだよな」と。

 

頑張った天ぷらが、焼いただけの肉に敗北した悲しい木曜日の夜。

 

しばらく天ぷらはやめようと思う。