ケーキを作ったら湿布の味がした件
ケーキを作った。というと聞こえは良いが、そんな大掛かりな物ではない。シンプルな材料を全部マグカップに入れて混ぜ、レンチン1分40秒という失敗したくても「確実」に成功しかないような、美味しいに決まっている超簡単レシピ「マグカップケーキ」。
これは何の技術もセンスもない、洗い物が多いものは作りたくないという私にもイケる!と、プロのお菓子職人から、我が家には存在しないベーキングパウダーとやらをいただきチャレンジした。
ネットに書いてあった通りに忠実に作った。そして見本と同じ仕上がりになった。
いざ、実食。
期待を裏切り、とても不味かった。
何って「湿布」の味がするのよ。湿布味。
米粉、砂糖、卵、牛乳、ベーキングパウダーというメンバーの中に、湿布の味がするものはいない。ベーキングパウダーを入れすぎると苦くなる、と職人から助言を頂いていたので、ここはキッチリ計ったし。問題ないはずなのに。それなのに湿布の味がした。
これは一体どういうことなのだろうか。
原因は不明だが、確実にお菓子作りのセンスがないことだけは分かった。やはり苦手なことは無理をせず、職人が作ったちゃんと美味しいものを買おう、オヤツ作りは絶対に裏切らない「フルーチェ」だけにしようと、大容量のベーキングパウダーを切ない気持ちで眺めながら決意した。