この肉マジでうめぇ、本当にうめぇと彼は何度も言った
「この肉マジでうめぇ、本当にうめぇ」と彼は何度も言った。
確かに美味しかった。決して私の料理自慢ではない。だってその肉はすでにタレに漬け込まれていて焼くだけだったから。しかも焼いたのは私ではないし。
うめぇ、美味しかった、と男子が口にする時、それはかなりの高確率で私の努力が微塵も加わっていないものだ。日々こんなコメントを頂けると、ほんの少しは「やる気」みたいなものが出るかもしれないが、めったにない。
でも仕方がない。私だって他人の味が美味しいと思うもの。他人の作ったものが食べたいわよ。
と、連休のご飯の支度疲れで、目の下がピクピク勝手に動いて困るのよ、という状態でブログを打ち込む木曜日の朝。